『抜歯後の出血が止まらない!!!』

こんにちは。

安城市の歯医者、安城ひがしやま歯科こども矯正歯科、院長の神谷明光です

今回は抜歯後の出血についてお話したいと思います。

抜歯後、ふつうは30分ほどガーゼなどを噛んでおけばたいていは止血します。
ところが時に止血しない場合があります。
原因としては重症の歯周病など炎症が強い場合、
肝臓病や白血病、血小板減少症などの血液疾患などの止血しにくい疾患がある場合、
脳梗塞や心房細動などに対する抗血小板薬、抗凝固薬などの投与を受けている場合などがあります。
また、抜歯後の頻回のうがいや抜歯後の局所麻酔薬の血管収縮剤の影響で、
歯を抜いた後に血液が満たされず、骨を覆う肉芽の形成が遅れ、局所的な炎症が生じている場合もあります。

ガーゼを噛んで血がにじむような出血なら、2,3日で止まることも多々あります。
しかし困るのはもっと大量の出血がある場合です。
この場合は止血剤を使用します。
具体的にはスポンジ状の材料を出血している場所に入れ、糸で縫うなどして取れないようにすることもあります。

この後激しい運動や、入浴、アルコール飲用などは避けてください
また、激しく口をゆすいだり、歯ブラシを当てることはしばらくは避けてください。
せっかく止血した部分の血管が開き、再度出血することがあります

先日、抜歯後に出血が止まらなかった方が、ガーゼを噛んで一時止血したあと、帰りに駅へ歩いていくまでの10分間で再び出血した方がおられました。
この方は血液をサラサラにする薬を服用されていました。また、その歯は重度の歯周病でした。

いかがでしょうか?
抜歯の後は、しっかり血を止めてから終えることが多いですが、出血が多い場合は注意が必要です。
出血が止まったからと言って油断は禁物です。1~2日は注意してください。

安城ひがしやま歯科こども矯正歯科
院長 神谷明光
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
第40回日本ティップエッジ矯正研究会
名古屋大会 大会長