こんにちは!安城の歯医者、安城ひがしやま歯科こども矯正歯科、院長の神谷明光です。
お子さんの乳歯が抜ける頃に、「永久歯が乳歯の後ろから生えてきた」「歯が二重に並んでいる」と驚かれる保護者の方は多いと思います。
このような状態は「二重歯列」や「重なり歯」と呼ばれ、特に下の前歯に多く見られます。
今回は、永久歯が重なって生えてくる原因と、そのまま放置してよいのか、そしてどのような対応が必要かを詳しくお話しします。
目次
永久歯が重なって生えてくるとは?
通常、永久歯は乳歯の下で育ち、乳歯の根を押しながら徐々に上がってきます。
しかし、何らかの理由で乳歯の根が吸収されずに残っていると、永久歯が後ろや内側から生えてくることがあります。
その結果、乳歯と永久歯が一時的に並んでしまい、「歯が二重に生えている」ように見えるのです。
この状態は特に下の前歯に多く見られ、6〜8歳頃によく起こります。
なぜ重なって生えてくるのか?原因を解説
永久歯が重なって生えてくる主な原因には、以下のようなものがあります。
- 乳歯の脱落が遅れている:乳歯の根がしっかりしていると、永久歯が正しいルートで生えてこられない。
- 顎の発育不足:顎の成長が足りず、歯が並ぶスペースがない。
→ 顎の発達を促すために、小児矯正で早期介入することが重要です。 - 歯の大きさと顎のバランスの不調和:歯が大きく、スペースが足りないため重なりやすい。
- 指しゃぶりや口呼吸などの習癖:舌や唇の筋力バランスが崩れ、歯列の位置が乱れる原因になります。
放置するとどうなる?将来への影響
永久歯が重なっている状態を放置すると、次のような問題が起こることがあります。
- 歯並びの悪化:歯が重なり合うことで歯列全体が乱れ、将来的に矯正が必要になる可能性が高まります。
- 虫歯や歯周病のリスク上昇:歯が重なっている部分は歯ブラシが届きにくく、磨き残しが発生しやすいです。
→ 定期的な予防歯科や虫歯治療で早めにケアしましょう。 - 顎の成長への影響:噛み合わせの偏りが生じ、顎の発達が不均衡になることがあります。
家庭でできるチェックポイント
以下のような場合は注意が必要です。
- 乳歯の後ろに永久歯が見えている
- 乳歯がぐらぐらしていないのに永久歯が生えてきた
- 歯が重なって生えており、歯磨きがしにくそう
- 永久歯が内側や外側に傾いている
これらの症状が見られたら、自己判断せずに歯科医院での確認をおすすめします。
特に乳歯が抜けるタイミングや永久歯の生える方向をレントゲンで確認することが重要です。
歯科での治療・対応方法
永久歯の生え方が異常な場合は、状態に応じて次のような処置を行います。
- 乳歯の抜歯:乳歯が原因で永久歯が生えにくくなっている場合は、抜歯してスペースを確保します。
- 経過観察:乳歯が抜けて数週間以内に永久歯の位置が整うこともあるため、定期的に確認します。
- 矯正治療:歯並びの乱れが強い場合は、小児矯正を行い、顎の発達とともに正しい位置へ導きます。
- 噛み合わせの調整:噛むバランスが崩れている場合は、歯周病治療や咬合調整を併用することもあります。
また、成長が進んでから歯並びが気になる場合には、目立ちにくい成人矯正(インビザライン)も選択肢の一つです。
当院でのサポート
当院では、永久歯の生え方や顎の成長を3Dスキャナーで正確に分析し、将来的な歯並びの予測も行っています。
– 成長段階に合わせた小児歯科でのチェック
– 小児矯正による顎の成長コントロール
– 虫歯・歯周病の同時ケアを行う予防歯科体制
– 将来的なインプラント治療やインビザライン矯正へのスムーズな連携
お子さんの成長に合わせて、最適な治療タイミングをご提案いたします。
まとめ
永久歯が重なって生えてくる「二重歯列」は、多くの場合成長の過程で起こる自然な現象ですが、放置すると歯並びや噛み合わせに影響する可能性があります。
「安城 小児歯科」「新安城 小児矯正」でお探しの保護者の方は、早めの検診で歯並びの状態を確認しましょう。
当院では、予防から矯正、成人期まで一貫したサポートを行っています。お子さんの将来の歯並びを守るために、ぜひ一度ご相談ください。
安城ひがしやま歯科こども矯正歯科
院長 神谷明光
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
第40回日本ティップエッジ矯正研究会
名古屋大会 大会長

