最近口臭が気になる!口臭の原因は?

こんにちは!安城の歯医者、安城ひがしやま歯科こども矯正歯科、院長の神谷明光です。
今回は、「最近口臭が気になる!口臭の原因は?」についてお話をしていきます。

 

「マスクを外した瞬間、ふわっと自分の息が気になる」

「家族に口臭を指摘されてショックだった」

——近ごろ、こうしたご相談が増えています。実は口臭には生理的なにおい病的なにおいがあり、原因を突き止めれば適切な対策が可能です。

本記事では、最新の知見に基づきながら口臭のメカニズムをやさしく解説し、セルフケアから歯科医院での専門治療まで幅広くご紹介します。

目次

  1. 口臭とは?自分では気づきにくい理由

  2. 口臭の主な5つの原因

  3. 口呼吸が招くトラブルと口臭悪化メカニズム

  4. まず試したいセルフチェック方法

  5. 歯科医院で受けられる口臭検査と治療

  6. 今日からできる!毎日の口臭予防ルーティン

  7. 口臭対策Q&A——患者さまからよくある質問

  8. まとめ

1. 口臭とは?自分では気づきにくい理由

口臭(こうしゅう)とは、口腔内や呼気から発生する不快なにおいの総称です。日本人成人の約8割が「自分の口臭が気になった経験がある」と報告されていますが、自覚しにくいのが特徴です。これは、短時間で嗅覚が慣れてしまう「嗅覚順応」という生理現象のため。口臭を正しく評価するには、第三者の意見やガスクロマトグラフなどの機器測定が欠かせません。

2. 口臭の主な5つの原因

  1. 舌苔(ぜったい)
    舌の表面に付着した白〜黄褐色の汚れは、細菌の温床。揮発性硫黄化合物(VSC)が大量に発生します。

  2. 歯周病・むし歯
    歯周ポケット内で嫌気性菌がタンパク質を分解し、メチルメルカプタンなど悪臭ガスを生成。

  3. 唾液量の減少
    ストレスや加齢、薬の副作用で唾液が減ると、自浄作用が低下しにおい物質が停滞。

  4. 全身疾患
    糖尿病によるアセトン臭、肝疾患による甘酸っぱい臭いなど、体の不調がにおいに表れることも。

  5. 生活習慣・食事
    ニンニクやアルコール、喫煙はにおい物質を増強。極端なダイエットもケトン体由来の口臭を招きます。

 

3. 口呼吸が招くトラブルと口臭悪化メカニズム

朝起きると口がカラカラ、日中も無意識に口が開く

——これは「口呼吸」のサインです。

口呼吸は

  • 風邪やウイルス感染リスクが上がる:鼻のフィルター機能が働かず、乾いた空気が直接気道へ。

  • 顔面・顎の成長阻害:閉じにくい口元は筋肉が発達せず気道が狭窄、酸素摂取量も低下。

  • むし歯・口臭の増加:唾液が蒸発して自浄作用が減り、細菌が繁殖しやすい環境に。

特に唾液量の減少は、揮発性硫黄化合物の濃度を数倍に跳ね上げる大きな要因です。

「最近口臭が強くなった」と感じる方の多くが口呼吸傾向にあることが調査でも明らかになっています。

当院では、口を閉じる筋肉を鍛える「あいうべ体操」やマウステーピングなど、無理なく鼻呼吸へ誘導するトレーニングを指導しています。

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4. まず試したいセルフチェック方法

  • コップ息チェック:無臭のコップに息を吹き込み、フタをして10秒後に嗅ぐ

  • 舌ストロー法:舌を丸めて3回息を吐き、手のひらでにおいを確認

  • 舌苔色診断:白〜黄褐色が厚く付着している場合は要注意

いずれも簡易的な方法ですが、「においが強い」と感じたら放置せず、専門検査を受けましょう。

5. 歯科医院で受けられる口臭検査と治療

当院では、

徹底した歯周病・むし歯治療

を行い、ほとんどの患者さまが1〜3か月で自他覚的な改善を実感されています。

当院の歯周病治療に関する詳細はこちらから

6. 今日からできる!毎日の口臭予防ルーティン

  • 1日2回の舌みがき:専用ブラシで奥→手前にやさしく3ストローク

  • こまめな水分補給:1回200ml×8回を目安に常温水を摂取

  • 鼻呼吸トレーニング:「あ・い・う・べ」と大きく口を動かし10セット

  • 就寝前のフロス+歯間ブラシ:歯と歯茎の境目に潜むプラーク除去がカギ

  • 起床直後のブクブクうがい:寝ている間に増えた細菌を一気に洗い流す

7. 口臭対策Q&A——患者さまからよくある質問

Q. 口臭外来に行くのは恥ずかしいのですが……
A. 口臭は「症状」です。早めの受診が最短の改善ルートですのでご安心ください。

Q. 市販のマウスウォッシュを使えば治りますか?
A. 一時的なマスキング効果はありますが、原因が残れば再発します。根本治療が肝心です。

Q. 舌苔を強くこすっても大丈夫?
A. 強い圧は粘膜を傷つけ逆効果です。軽い力で3ストロークがベストです。

8. まとめ

口臭は「体からのサイン」です。特に口呼吸による唾液量の低下は、においだけでなく風邪や成長阻害など全身にも影響します。自己流ケアで改善しない場合は、早めに歯科医院で検査を受けましょう。当院では、データに基づく診断と専門的なクリーニング、生活習慣指導で、口臭のお悩みをトータルにサポートしています。気になる方はお気軽にご相談ください。

安城ひがしやま歯科こども矯正歯科
院長 神谷明光
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
第40回日本ティップエッジ矯正研究会
名古屋大会 大会長