『歯医者でフッ素塗ってるけど、どんな効果あるの?』

こんにちは。

安城市の歯医者、安城ひがしやま歯科こども矯正歯科、院長の神谷明光です

よく歯医者で、フッ素(フッ化物)塗布を勧められますよね?
なぜフッ素(フッ化物)塗布が重要か、ご存知ですか?
本日は、フッ素(フッ化物)の歯の応用についてお話しします。

•フッ素とは?
フッ素は、清涼飲料水やお茶など、日常の食品にも含まれている物質です。
米国歯科医師会では12歳以上では1日10mgが摂取の限度とされています。
フッ素はフッ酸などでは劇物ですが、
大量に摂取せず、かなり薄めれば、安全に使える成分になります。

•フッ素(フッ化物)の3大効果
フッ化物の効果は主に3つあります。
①歯の再生の促進
フッ素には、歯を修復する作用があります。
歯は、食べ物や飲み物によって、少しずつ表面が溶かされていきます。
歯には、唾液によってその溶かされた表面を修復する『再石灰化』という作用が働いています。
フッ素はこの『再石灰化』を促し、歯の修復を助ける作用があります。

②歯を強化する
フッ素が歯の表面につくと、歯の表面のカルシウムと反応し、歯の強さが格段に増していきます。
フッ素と反応しない普通の歯は、食べ物が口の中に入ると、少しずつ溶けていきます。
しかし、フッ素で反応した歯の表面は、食べ物などが入っても、簡単に溶けだす事はありません。
歯の表面がフッ化物でコーティングされると、むし歯にもなりにくくなります。

③むし歯菌を弱める
フッ化物が口の中にあると、むし歯菌を抑制する作用があると言われています。
むし歯菌が歯を溶かす『酸』を作る過程を邪魔してくれます!
フッ化物が口の中にあると、むし歯菌も動きづらくなります。

•フッ化物の使用法
フッ化物の使用法は現在、以下の4つです。
①歯科医院でフッ化物を塗ってもらう
ほとんどの歯科医院では、子供に対してフッ化物を塗っていると思います。
歯科医院で塗るフッ化物は、かなりの高濃度で、歯磨剤などに入っている濃度の5倍〜10倍ほどの濃度で使用しています。

②フッ素入りの歯磨き粉を使う
歯磨き粉には、今やほとんどフッ化物が配合されています。
出来るだけ、フッ素の濃度が高いものを選ぶ方が良いかと思います
また、歯磨き後のゆすぎかたも大切です。
大量の水でゆすいでしまうと、有効成分が全て流れてしまいます。
出来るだけ少ない量で、ゆすぐようにしましょう!!

③フッ素入りのジェルを塗る
歯磨きが、なかなか上手くできない子のために、フッ化物入りのジェルが販売されています。
小さなお子さんは、歯磨きはうまくできません。
そんなお子さんの場合は、寝る前にフッ化物ジェルを塗るようにしましょう!

④フッ化物洗口
近年、フッ素で1番効果的な使用法は、フッ化物洗口とも言われています。
安城市の場合、子供のフッ化物洗口は小学校などで行っています。
ある研究データによると、寝る前にいろんな方法でフッ素を使ってみたところ、1番フッ素が残っているのがフッ素洗口だと報告されています。
ご自身のお子さんを、むし歯から守りたいのであれば、フッ素洗口を実施しましょう。

いかがでしょうか?
フッ素は、むし歯から守ってくれる、かなり有効な手段です。
お子さんが、歯磨きをあまりしてくれないのであれば、フッ化物をしっかり使う事をオススメします!!!
フッ化物は、ジェルや洗口液など、簡単に使えるものもよくあります。
是非今日から、ご自身のお子さんに実践してみましょう!

 

安城ひがしやま歯科こども矯正歯科
院長 神谷明光
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
第40回日本ティップエッジ矯正研究会
名古屋大会 大会長