⭐️『うちの子の歯並びって治した方がいいの?』

『矯正ってやらないといけないの?』

 

こんにちは。
安城市の歯医者、安城ひがしやま歯科こども矯正歯科、院長の神谷明光です。

 

乳歯が抜けてお子さまの歯並びが気になりだす方も多いのではないでしょうか?
もしかしたら、乳歯が抜け始めていたら、歯並びを治すタイミングを逃しちゃっているかもしれません!!!

本日は、矯正するときのタイミングと、矯正がいるかどうかの判断についてお伝えしていこうと思います。

 

①矯正のタイミング
矯正をするかどうかのタイミング、それはズバリ、『乳犬歯』が残っているかどうかがポイントとなります。
乳犬歯?なにそれ?と思われる方も多いかもしれません。
乳犬歯は、一番前の歯から3番目の乳歯の名前です。
なぜこの歯が残っているかどうかが重要かと言いますと、この『乳犬歯』が残っていれば矯正装置を使って、乳犬歯を外側に押してあげることで、顎のサイズが一回り大きくなり、歯が並ぶスペースが確保される事が多いからです。
乳歯から永久歯に生え変わる時に、永久歯は乳歯の外側に生えてきます。
しかし、顎の小さなお子さまは、歯が生えてくるスペースが充分ではなく、永久歯が内側(ベロ側)に残ってしまいます。

しかしスペースがなかったとしても、この乳犬歯を外側に押して歯列を拡大することで、歯のガタガタが改善することできます。

最近自分の子の歯並びが少しガタついているな?と感じだと思ったら、みるみるうちにガタガタになってくる事も、かなり多く見られます。

乳犬歯が抜けるタイミングは8歳から9歳くらいです。
もし歯並びが気になる!と感じるお子様がおられましたら、タイミングを逃さない様にしましょう。

 

②矯正するかしないかのポイント
矯正をするかしないか悩んだこともあるのではないでしょうか?
矯正をした方が良い人、しなくても良い人を以下にまとめました。
1.矯正を絶対にした方が良い人
•前歯で噛みきれない人(開咬)
•奥歯で噛みきれない人
•噛み合わせが反対のところがある
•歯がガタガタで思いっきり笑いづらいひと
•虫歯リスクの高い人

矯正を絶対にした方が良い人は、それは本来ものを噛むはずの歯が噛み合ってない人です。
前歯や奥歯のある一定のところだけで噛んでいる方は、将来ほぼ間違いなく歯が力に耐えきれず、虫歯になるか割れてしまい、歳をとってから抜歯になります。
噛む力が全体的にバランスが取れているからこそ、歯を残す意味があります。
バランスが取れていない噛み合わせは、いわば方足立ちで、毎日過ごしている様なものです。
絶対に足が痛くなりますよね?
義足(入れ歯)が必要になります。

また見た目を気にして、笑えない方も同じで、心理的にストレスを感じてしまい、歯ぎしりや甘いものばかり食べたりなど、偏った生活習慣になってしまいます。

どこかにストレスがかかる様な生活は、やはり対処が必要です。

上記の様な場合は、歯並びを治すようにしましょう!!!

 

2.矯正をしてもしなくても良い方
•奥歯や前歯でしっかり噛める方
•ちょっしたガタつきがある方
•本人(子供の場合)が矯正を望んでいない時

 

上記でも書いた通り、噛み合わせがしっかりしていれば全く問題はありません。
歯のガタツキで多少物が詰まりやすかったり、歯石がつきやすい等のデメリットはあります。
しかし、歯並びというものは、顔や唇、ベロの力が均等になっている場所に並んできます。
だからこそ、少しのガタツキを治したとしても、また装置をとったらガタついてくることも多いです。
少しのガタツキなら経過観察をする事も多いです。

 

またお子様で本人が矯正を望んでいない場合もあります。
子供の場合は、取り外しの矯正装置になる事が多いので、本人があまりやる気がない状態なら、装置を使ってくれないので、治っていかない場合もたくさんあります。
その場合は、大人になって気になったタイミングで矯正装置をつけることがベストです。

 

人それぞれ始めるきっかけやタイミングはまちまちになる場合も多くありますが、上記の事を参考にしてみてください。

 

いかがでしょうか?
歯並びを矯正で治すタイミングやポイントをお話ししました。
歯のガタツキがあるからこそ、矯正しなければならないというわけではありません。

上記のポイントを理解しながら、迷ったら歯医者に行ってみると良いと思います。

 

安城ひがしやま歯科こども矯正歯科
院長 神谷明光

公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
第40回日本ティップエッジ矯正研究会
名古屋大会 大会長